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『ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター』ジェーン・カンピオン監督 インタビュー&監督×ホリー×アンナ 3 ショット写真が到着!

#映画・公開情報

ジェーン・カンピオン監督の不朽の名作!!

『ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター』

カンヌ国際映画祭女性監督初のパルム・ドールを獲得!
日本公開から 30 年、改めてジェーン・カンピオン監督が語る
不朽の名作『ピアノ・レッスン』とは!?
公開当時の監督&ホリー&アンナ 3 ショット写真も到着!Photo by Grant Matthews courtesy of Netflix Inc.
 
この度、第66回アカデミー賞® 主演女優賞・助演女優賞・脚本賞受賞、第46回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞をはじめ、世界中の数々の映画賞を受賞し多くの喝采を浴びた映画『ピアノ・レッスン』
この度、日本での公開から30年の時を経て4Kデジタルリマスターとして蘇り、
2024年3月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開することが決定いたしました。
 

この度公開に合わせ、
本作でカンヌ国際映画祭女性監督初のパルム・ドールを獲得したジェーン・カンピオン監督のインタビューと、
公開当時の監督&ホリー・ハンター& アンナ・パキンの貴重な3ショット写真も到着した!
 
映画界に旋風を巻き起こしたジェーン・カンピオン監督
女性の視点の現代にも通ずるテーマを30 年前に描いた苦労とは…

 
この度、『ピアノ・レッスン』が日本初公開から 30 年の時を超え4K デジタルリマスターとして蘇り、今回の劇場公開を記念しジェーン・カンピオン監督に改めてインタビューを行った。監督は、今回の4K 上映を聞いてとても驚いたと同時に、とてもワクワクしたという。「30 年も経った作品が今でも受け入れられると思ってくださった方がいるということに感動しました。しかし、考えてみると、この映画はクラシックな面もあるのですが、本質は現代的なテーマで構成されていて、今でも通用すると私も思います」

本作は、女性があたかも男性の所有物のように扱われていた、女性にとって生きづらい 19 世紀が舞台。そんな中、エイダが自分らしくありのままに生きようとする姿はたしかに現代的にも映る。 30 年前の制作当時、監督はそのことをどのように捉えていたかを問うと、「当時の女性の視点からこの映画を描いたわけですが、女性の視点から描くということだけでも大変だったんです。現在、政治的には変わってきたと思うのですが、あらゆる面で女性が男性と同等の機会を得ようとする戦いは、何世紀にもわたってまだ続いていると感じます」と、当時、駆け出しの女性監督が女性の目線でメガホンを取ることの困難さが窺えた。
ホリー・ハンターとは古典的な監督と俳優という関係ではなく、姉妹のような間柄。
撮影前、ホリー・ハンターと、役作りや本編では描かれていないエイダのバックグラウンドについてどのような話をしたのかとの問いに対して、二人は特別気に留めていなかったのだと言う。「とてもいい質問だと思うのですが、そのことについて、ホリー・ハンターも私もあまり興味がなかったんですね(笑)。私たちは、今の、その映画に描かれている部分の彼女がどうかということにすごく気を遣っていました。また、私たちが議論を深めたのは、手話をどういうふうにするかということでした。この手話というものが、彼女が(エイダが)自分でフロラと一緒に作り上げたものなのか、どこかでちゃんと手話を習ったものなのか、ということを非常に気にしていました」ある日、ホリー・ハンター自身が手話を習ってきて、それを見せてくれたという。「彼女の手話がすごく攻撃的に見えました。当時のビクトリア調の女性としてはアグレッシブ過ぎると思い、そのあたりも議論しました」。ホリー・ハンターと多くの議論を重ねるにあたり、たくさん笑い合い、時には喧嘩になったりもしたそうだが、彼女との長い準備期間とお互いの意見を本音で交わしたことが、二人の距離を縮め、姉妹のような関係になっていったのだった。
天才子役、アンナ・パキンに演技指導の必要なし!?
当時、まだ 10 歳でアカデミー賞®も受賞したアンナ・パキンの演出方法を問うと「なるべく何もしないようにしました。彼女は本当に天才役者だと思います。その後の活躍を見てもらってもわかると思うのですが、本当に彼女を見ていると、成功の軌跡を見ているかのような気がします。私が気を付けたのは、彼女のエネルギーが継続していること、つまり疲れてしまわないようにすることだったんです。彼女の様子を見て、疲れてきそうだったら彼女の出番を早めに撮影して、というふうに彼女のスケジュールを変えたりすることでした。彼女自身の演技は最初から素晴らしかったので、疲れないようにスケジュールを管理して守ってあげることだけでした。また、アンナはホリー・ハンターのことが大好きで、彼女の周りにいるだけでとてもハッピーだったようです」映画撮影で最も苦労するであろう子役の演技指導が、アンナ・パキンの超越した才能によって軽減され、本作を成功に導いた一つの要因であると強調した。
当時、すでに大スターの地位を確立していたハーヴェイ・カイテル!
べインズを演じたハーヴェイ・カイテルについては、「私はその当時、駆け出しの新人監督だったんです。片やハーヴェイ・カイテルはすでに役者として経験豊富な大スター。ですから、こちら側に謙虚さがあって、彼のことを聞き入れ、学ぶ姿勢があったことが良かったんだと思います。ハーヴェイ・カイテルは、すごくタフで、とても怖い人だという評判だったのですが、実はとても親切で非常に寛容な人でした。私にはとても優しく接してくれました。今に至るまで、彼との間には固い友情というものが育まれています」と、ハーヴェイ・カイテルとの良好な関係性が築けたことで、新人監督であったジェーン・カンピオンの力強い手助けになったと言う。
30年の時を超え劇場公開されるにあたり、初めてご覧になられる方へ!
 
最後に本作を初めて観る人や、次の世代にどう観て欲しいか、一言メッセージをお願いした。「『ピアノ・レッスン』を初めてご覧になる方へ、何の情報も入れずご覧頂きたいというのが本音です。ロマンティックな複雑さがある世界をそのままに体験してほしいのです。また、このストーリーはエミリー・ブロンテの『嵐が丘』にインスピレーションを受けています。『嵐が丘』と同様、とても極端にロマンティックを描いていて、キャラクターたちはある種のエロティックな、エロティシズムのポテンシャルというものを発見していった、そういう映画になっています」と、すでに鑑賞済の方も改めて観たくなるような、新たな情報を最後に残してくれた。
▽作品情報
『ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター』


【ストーリー】
19世紀半ば、ニュージーランドの孤島。エイダは父親の決めた相手と結婚するために、娘のフロラと1台のピアノと共に スコットランドからやって来る。「6 歳で話すことをやめた」エイダにとって、ピアノは声の代わりだった。
ところが、夫になるスチュアートはピアノを重すぎると海辺に置き去りにし、先住民との通訳を務めるベインズの土地と交換してしまう。
エイダに惹かれたベインズは、ピアノ 1 回のレッスンにつき鍵盤を 1 つ返すと提案する。渋々受け入れるエイダだ ったが、レッスンを重ねるうちに彼女も思わぬ感情を抱き始める――

監督・脚本:ジェーン・カンピオン
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル(『アイリッシュマン』)、サム・ニール(『ジュラシック・パーク/ワ ールド』シリーズ)、アンナ・パキン(『X-MEN』シリーズ)
提供:カルチュア・エンタテインメント
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
原題:THE PIANO/1993年/オーストラリア・ニュージーランド・フランス/英語/121分/カラー/アメリカン・ビスタ /5.1ch/字幕翻訳:戸田奈津子/R15+
©1992 Jan Chapman Productions and CIBY 2000

公式X:@piano_lesson4k
公式サイト:www.culture-pub.jp/piano/
公式HPはこちら
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