上質な洋画の鍵は主婦にあり!?
名匠×名⼥優の新作 2 本の共通点とは!?
アカデミー賞常連の名匠スティーヴン・フリアーズ監督が、サリー・ホーキンスを主演に迎え、
ひとりの主婦が英国王室の歴史を覆した驚きの実話を基にした映画『ロスト・キング 500 年越しの運命』が、いよいよ今週 9 ⽉ 22 ⽇に公開を迎えます。
合わせて同⽇公開となるのは、同じく主婦を主⼈公とした映画『バーナデット ママは⾏⽅不明』。
名匠×名⼥優がタッグを組んだ両作品を⽐較しつつ、この上質な洋画作品から⾒る共通点をご紹介。
上質な洋画の主⼈公は平凡な主婦にあり!?
映画『ロスト・キング 500 年越しの運命』と同⽇ 9 ⽉ 22 ⽇に公開する映画『バーナデット ママは⾏⽅不明』は映画『6 才のボクが、⼤⼈になるまで。』で知られるリチャード・リンクレイター監督と、オスカー⼥優のケイト・ブランシェットがタッグを組んだヒューマンコメディー。⼀流企業に勤める夫と愛娘に囲まれ、幸せな毎⽇を送る専業主婦が主⼈公だ。
『ロスト・キング 500 年越しの運命』は、映画『あなたを抱きしめる⽇まで』、『クィーン』などで知られる名匠スティーヴン・フリアーズ監督がメガホンを取ったヒューマンドラマ。
イギリスの名⼥優サリー・ホーキンスが主⼈公を演じた。サリーが演じたフィリッパは、夫と離婚はしているものの良好な関係を結び、⼆⼈の息⼦を育てている。
両作品とも、名匠×名⼥優の元で映画化されている上質な洋画作品だが、そこに共通するのは、主⼈公が平凡な主婦であること。
どこにでもいる主婦の⽇常を切り取るからこそ共感を呼び、『ロスト・キング 500 年越しの運命』では、公開に先駆け⾏われた試写会では「感情移⼊した」「気持ちに共感して涙が出た」といった声が寄せられ、公開前から反響を呼んでいる。
"普通"で説得⼒のある演技を名⼥優が体現︕
主婦であること以外に主⼈公⼆⼈に共通するのは、⽇常を打破するところ。
前者のバーナデットは、⽇々の息苦しさを募らせ、ある事件をきっかけに家から家族の前からこつ然と姿を消してしまう。向かった先は南極。そこで出会った困難と⽴ち向かい、新しい道を⾒つけていく。
後者のフィリッパは、仕事で評価をされず悶々とした⽇々を送り、あることをきっかけに、"推し"の⼈リチャード三世の遺⾻をめぐり、歴史研究に没頭していく。
両者ともに困難に⽴ち向かいながら、⼈⽣に輝きを取り戻していく様⼦をケイト・ブランシェットとサリー・ホーキンスという名⼥優が、説得⼒のある演技で魅了している。
さらに『ロスト・キング 500 年越しの運命』でサリーが演じているフィリッパは、筋痛性脳脊髄炎という難病を抱える⼀⾯も持っており、この繊細な演技を⾒事に表現している。
スティーヴン監督は彼⼥の演技について「彼⼥の演技には説得⼒がある」と語った上で、「『シェイプ・オブ・ウォーター』で彼⼥の役は、半⿂⼈に恋をするだろ。そして今回の作品では 500 年前に死んだ王に恋をする。つまり彼⼥は普通なら信じないような設定を説得⼒を持って演じ切ることができる。実にいい役者だよ。才能にあふれてると思うね」と絶賛。
本作のモデルであるフィリッパ本⼈も、サリーについて「彼⼥の演技には、私が歩んできた 10 年の旅が美しくまとめられていた」
「劇中でサリーが⾒せる筋痛性脳脊髄炎の演技は、とても重要かつパワフルだった」と満⾜げに語っている。
▽ストーリー
フィリッパ・ラングレーは職場で上司に理不尽な評価を受けるも、別居中の夫からは生活費の為に仕事を続けるよう促され、苦悩の日々を過ごしていた。
ある日、息子の付き添いでシェイクスピアの「リチャード三世」を観劇したことで、彼女の人生は一変。
悪名高き王・リチャード三世も自分と同じように不当な扱いを受けてきたのではないかと疑問を抱いたフィリッパは、彼の真の姿を探し求め、歴史研究に没頭していく――。
▽『ロスト・キング 500年越しの運命』作品情報
監督:スティーヴン・フリアーズ 『ヴィクトリア女王 最期の秘密』、『あなたを抱きしめる日まで』、『クィーン』
脚本:スティーヴ・クーガン、ジェフ・ポープ 『あなたを抱きしめる日まで』
出演:サリー・ホーキンス、スティーヴ・クーガン、ハリー・ロイド、マーク・アディ
2022年/イギリス/英語/108分/ビスタ・サイズ/リニア PCM5.1ch/原題:THE LOST KING/日本語字幕:松浦美奈/映倫区分:G
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