野村万作
出演・監修
1931年6月22日生まれ。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、文化功労者。日本芸術院会員。23年文化勲章を受章。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。3歳で初舞台。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。狂言の秘曲『釣狐』で芸術祭大賞を受賞のほか、観世寿夫記念法政大学能楽賞、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、坪内逍遥大賞、朝日賞、ニューヨーク・ジャパンソサエティ賞、NHK放送文化賞等受賞多数。早稲田大学芸術功労者、練馬区名誉区民。『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』『法螺侍』『敦―山月記・名人伝―』『楢山節考』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。後進の指導にも尽力。著書に『太郎冠者を生きる』(白水社uブックス)、『狂言を生きる』(朝日出版社)等。練馬文化センター名誉館長。